有田焼の歴史

有田焼の歴史

かつては世界を席巻し、マイセンのお手本にもなった高級磁器有田焼の起源は文禄元年、当時の藩主鍋島直茂公が朝鮮役に際し朝鮮より 陶工 李参平を伴い帰り、有田の泉山に陶石を発見した事により我が国の磁器の創始となりました。

1650年頃から世界初の株式会社でもあるオランダ東インド会社を通じて ヨーロッパへの輸出が盛んになり"IMARI”の名前でヨーロッパの人々を 魅了しました。

なかでも熱烈な愛好家でその収集に傾注していたのが、ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト強王でした。彼はなんとか自分の手でこの金にも勝る磁器を作れないかと錬金技師 ヨハン・フリードリヒ・ベトガーに厳命を与えます。

そして試行錯誤の末にヨーロッパで初めての磁器を作り出す事に成功しました。そうして生まれたのが現在のマイセンです。

その当時の有田焼は大英博物館をはじめメトロポリタン美術館・セーブル美術館 などの世界中の美術館や博物館に所蔵されています。 400年間継承された様々な技術・個性豊かなデザインは現在でも日本一の 磁器として評価されています。2016年、有田焼は創業400年を迎えました。


有田焼の特徴

有田焼は磁器の分類に入ります。薄く軽く、きゃしゃな印象の有田焼ですが、 実は陶器よりも固く丈夫で、磁器は日常使う食器としては最適です。

磁器は陶器より焼成温度がはるかに高く、上質の天草の陶石を使用し 1,300度の 高温で焼成され、元の鉱物に近い硬さになろうとします。

有田焼特有の強度と神秘的な透明性は、光を通すほど薄く作っても、磁器は優れた 強度を持つようになり、指で弾くと「キン」という金属音がします。

また、土を成形して焼く陶器に対し、磁器は長石分の多い陶石という石の粉と 磁士を混ぜて成形するため、磁肌のきめも細かくなり、滑らかな手触りを楽しめます。




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